もしかして老眼?症状・原因・検査・対策・治療・Q&Aを徹底解説

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「最近、新聞やスマホの文字がぼやけて見えづらい…」
「近くのものにピントが合いにくい…」

もしかして、それは老視(老眼)のサインかもしれません。

老視は、加齢に伴う自然な現象であり、誰にでも起こりうるものです。

この記事では、老視の原因、症状、検査、治療法、そして対策について、看護師の視点から詳しく解説します。

老視(老眼)とは:加齢による水晶体の機能低下

老視(老眼)とは、加齢に伴い、目の水晶体の弾力性が失われ、ピント調節機能が低下することで、近くのものが見えにくくなる状態です。

老視(老眼)の症状:近くのものがぼやける、目が疲れやすい、その他

老視の主な症状は、以下のとおりです。

  • 近くのものがぼやける: 新聞や本、スマホの文字など、近くのものが見えにくくなる。
    (例:新聞を読むとき、腕を伸ばさないと文字がぼやけて読めない。スマホの画面を近づけないと文字が読めない。)
  • 目が疲れやすい: 長時間近くのものを見ていると、目が疲れやすくなる。
    (例:読書やスマホの使いすぎで、目がかすむ、しょぼしょぼする。)
  • 肩こりや頭痛: 目が疲れることで、肩こりや頭痛が起こる。
  • 視力低下: 遠くのものは見えるが、近くのものが見えにくくなる。
  • 明るい場所で見やすい: 薄暗い場所では、より見えにくくなる。
  • 焦点が合いにくい: 近くから遠く、または遠くから近くに焦点を合わせるのに時間がかかる。

老視(老眼)の原因:水晶体の弾力性低下

老視の主な原因は、加齢による水晶体の弾力性低下です。

水晶体は、カメラのレンズのような役割を果たしており、近くのものを見るときは厚くなり、遠くのものを見るときは薄くなります。

しかし、加齢とともに水晶体の弾力性が失われると、近くのものを見るときに十分な厚さに調節できなくなり、ピントが合わなくなるのです。

老視(老眼)の検査:視力検査、屈折検査、眼底検査

老視の診断には、以下の検査が行われます。

  • 視力検査: 遠くの視力を測定します。
  • 屈折検査: 目の屈折力を測定し、近視、遠視、乱視の有無を調べます。
  • 眼底検査: 目の奥の状態を調べ、他の病気がないかを確認します。(例:白内障、緑内障、加齢黄斑変性など)

老視(老眼)の治療:眼鏡、コンタクトレンズ

老視の治療法は、主に以下の2つです。

  • 眼鏡: 近くのものを見るための老眼鏡を使用します。
    • 種類:
      • 単焦点老眼鏡: 一つの距離に焦点を合わせる老眼鏡
      • 二重焦点老眼鏡: 遠近両用レンズ。遠くも近くも見える
      • 累進焦点老眼鏡: 遠近両用レンズ。度数が徐々に変化し、様々な距離に対応できる
    • 選び方: 眼科医に処方してもらい、適切な度数の老眼鏡を選ぶ
    • 注意点: 度数が合っていない老眼鏡を使用すると、目の疲れや頭痛を引き起こすことがある
  • コンタクトレンズ: 遠近両用のコンタクトレンズを使用します。
    • 種類:
      • 遠近両用コンタクトレンズ: 遠くも近くも見える
      • 多焦点コンタクトレンズ: 複数の距離に焦点を合わせることができる
    • 選び方: 眼科医に相談し、自分に合ったコンタクトレンズを選ぶ
    • 注意点: コンタクトレンズは、定期的に洗浄し、清潔に保つ必要がある

老視(老眼)の対策:老眼鏡の作成、生活習慣の見直し、その他

老視の進行を遅らせ、快適な視生活を送るためには、以下の対策が重要です。

  • 老眼鏡の作成: 適切な度数の老眼鏡を作成し、近くのものを見るときは必ずかけるようにしましょう。
  • 生活習慣の見直し:
    • バランスの取れた食事を心がける
    • 十分な睡眠をとる
    • 目を休ませる
    • 適度な運動をする
  • 目のストレッチ: 目の周りの筋肉をほぐすストレッチを定期的に行う
  • 照明環境の改善: 明るすぎず、暗すぎない適切な照明環境を作る
  • パソコンやスマホの使いすぎに注意する: 長時間画面を見続ける場合は、こまめに休憩をとり、目を休ませる
  • ブルーライト対策: ブルーライトカット眼鏡を使用する
  • 定期的な眼科受診: 定期的に眼科を受診し、目の状態を確認する

老視(老眼)に関するQ&A

Q:老眼は、誰でもなるのですか?

A: はい、老眼は加齢に伴う自然な現象であり、誰にでも起こります。
個人差はありますが、一般的には40歳前後から症状が現れ始めます。

Q:老眼になったら、必ず老眼鏡をかけなければいけませんか?

A: いいえ、必ずしも老眼鏡をかけなければいけないわけではありません。
近くのものが見えにくい、目が疲れやすいなどの症状が気にならない場合は、無理に老眼鏡をかける必要はありません。
しかし、症状が進行すると、日常生活に支障をきたす可能性がありますので、適切な時期に眼科医に相談し、老眼鏡の作成を検討しましょう。

Q:老眼鏡は、どんな時にかけたら良いですか?

A: 老眼鏡は、近くのものを見るときにかけます。
読書や裁縫、スマホの操作など、近くのものを見るときは、老眼鏡をかけることで、目の疲れを軽減し、快適に作業することができます。

Q:老眼鏡の度数は、自分で選んでも良いですか?

A: いいえ、老眼鏡の度数は、必ず眼科医に処方してもらいましょう。
度数が合っていない老眼鏡を使用すると、目の疲れや頭痛を引き起こすことがあります。

Q:老眼の進行を遅らせる方法はありますか?

A: 老眼の進行を完全に止める方法はありませんが、生活習慣を見直すことで、進行を遅らせることは可能です。
バランスの取れた食事、十分な睡眠、目を休ませる、適度な運動をするなど、健康的な生活習慣を心がけましょう。

Q:老眼と近視は、同じものですか?

A: いいえ、老眼と近視は、異なるものです。
近視は、遠くのものがぼやけて見える状態で、老眼は、近くのものがぼやけて見える状態です。
近視の人は、老眼になりにくいと言われることがありますが、それは誤解です。
近視の人でも、加齢とともに老眼は進行します。

看護師として伝えたいこと:老視(老眼)は、決して恥ずかしいことではありません

老視は、加齢に伴う自然な現象であり、誰にでも起こるものです。

「老眼になったら、年をとったと思われるのが嫌だ」

と感じる方もいるかもしれませんが、老眼鏡をかけることは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、老眼鏡をかけることで、快適な視生活を送ることができ、目の健康を守ることにもつながります。
もし、近くのものが見えにくい、目が疲れやすいなどの症状が現れたら、無理せずに眼科医に相談し、適切な老眼鏡を作成しましょう。

目は、私たちにとって、かけがえのないものです。
いつまでも、健康な目で、美しい景色や大切な人の笑顔を見続けられるように、目を大切にしましょう。

老視は、人生の新たなステージの始まりでもあります。
老眼鏡をかけることで、読書や手芸など、様々な趣味を再び楽しむことができるようになります。
また、老眼鏡は、おしゃれを楽しむアイテムの一つとしても活用できます。
ぜひ、お気に入りのデザインの老眼鏡を見つけて、あなたの個性を表現してみてください。

出典

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