「遠視って、遠くのものはよく見えるんでしょ?」
実はそれ、大きな誤解なんです!遠視があると、近くも遠くもぼやけて見え、様々な不調を引き起こすことも。
この記事では、遠視の原因や症状、治療法、そして注意点について解説します。
遠視とは:ピントが合わない状態
遠視とは、目に入ってきた光が網膜の後ろで像を結ぶため、ピントが合わない状態のことです。
遠視には、主に2つの種類があります。
- 軸性遠視: 角膜から網膜までの距離(眼軸)が短いこと
- 屈折性遠視: レンズ部分の光を屈折させる力が弱いこと
多くの場合は軸性遠視で、先天的なものです。
遠視の症状:疲れ目や頭痛、肩こりも
遠視の主な症状は、近くも遠くもぼやけて見えることです。
遠くのものがかろうじて見えるのは、ピント調節を無意識のうちに無理に行っているためです。
そのため、眼精疲労が起こりやすく、眼痛、頭痛、肩こり、涙が出るなどの症状を伴うこともあります。
特に、中年になってある程度以上の遠視になると、これらの症状が出やすくなります。
遠視の治療:メガネやコンタクトレンズで矯正
遠視の程度が軽い場合は、必ずしも矯正の必要はありません。しかし、眼精疲労や斜視、弱視の傾向が見られる場合は、凸レンズのメガネやコンタクトレンズを使用します。
特に、小児の場合、強度遠視による見えない状態を放置すると、視力が発達せず弱視になってしまうため注意が必要です。
遠視と老眼の違い:同じぼやけでも原因が違う
遠視と老眼は、どちらも近くが見えにくいという症状がありますが、原因が異なります。
- 遠視: 光が網膜の後ろで像を結ぶこと
- 老眼: 加齢により水晶体のピント調節機能が衰えること
老眼は、一般的に40歳頃から始まり、誰にでも起こる生理現象です。
遠視の種類
遠視には、以下の3つの種類があります。
- 単純遠視: 眼の屈折力の不足、または眼軸長の短さによって起こる遠視
- 屈折性遠視: 角膜や水晶体の屈折異常によって起こる遠視
- 軸性遠視: 眼軸長が短いことによって起こる遠視
遠視の原因
遠視の原因は、遺伝的な要因や、目の発達過程における異常などが考えられます。
遠視の検査と診断
遠視の検査は、視力検査や屈折検査などが行われます。
遠視の予防
遠視を予防するためには、バランスの取れた食事や、適度な運動、十分な睡眠をとることが大切です。
遠視は、早期発見と適切な矯正によって、症状を改善することができます。
お子さんの場合は、視力の発達に影響が出る可能性もあるため、定期的な眼科検診を受けることが大切です。
また、大人の方も、眼精疲労や頭痛などの症状が続く場合は、眼科を受診し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
出典