視界がかすむ、ぼやける？白内障の症状・原因・検査・治療・予防・Q&Aを徹底解説

「最近、視界がかすんで見える」
「物がぼやけて見える」
「もしかして、白内障？」

もしかしたら、それは白内障のサインかもしれません。

白内障は、加齢とともに誰にでも起こりうる目の病気です。

この記事では、白内障の原因、症状、検査、治療法、そして予防策について、看護師の視点から詳しく解説します。

白内障とは：水晶体が濁ることで視力が低下する病気

白内障とは、眼の中の水晶体と呼ばれるレンズが、加齢やその他の原因によって濁ってしまい、視力が低下する病気です。

水晶体は、カメラのレンズの役割をしており、光を網膜に集めて、像を結ぶ働きをしています。

水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなり、視界がかすんだり、ぼやけたり、眩しく感じたりするようになります。

白内障は、加齢とともに発症率が高くなります。

70歳代では3人に1人、80歳代では4人に3人、90歳代ではほぼ全員が白内障になると言われています。

白内障には、いくつかの種類があります。

老人性白内障： 加齢によって起こる最も一般的な白内障です。
皮質白内障： 水晶体の周辺部（皮質）が濁る白内障です。
核白内障： 水晶体の中心部（核）が濁る白内障です。
その他の白内障：
- 外傷性白内障：外傷によって起こる白内障
- 糖尿病性白内障：糖尿病によって起こる白内障
- アトピー性白内障：アトピー性皮膚炎によって起こる白内障
- 薬剤性白内障：ステロイド剤などの薬剤によって起こる白内障
- 先天性白内障：生まれつき水晶体が濁っている白内障

白内障の主な症状は、以下の通りです。

視力低下： 視力が徐々に低下し、物がぼやけて見えるようになります。
- 例：
  - 新聞を読むのが辛くなった
  - 運転免許の更新が不安
  - 階段で足元が見えにくい
かすみ： 視界全体がかすんだように見えます。
ぼやけ： 物が二重、三重に見えることがあります。
眩しさ： 明るい場所で眩しく感じることがあります。
視力変化： 近視や遠視が進行することがあります。
色の変化： 色が以前よりくすんで見えることがあります。

これらの症状は、水晶体の濁り方や進行度合いによって異なります。

白内障の最も多い原因は、加齢です。

加齢とともに、水晶体のタンパク質が変性し、透明度が失われていきます。

その他にも、外傷、糖尿病、アトピー性皮膚炎、ステロイド剤の使用、紫外線、喫煙などが白内障の原因となることがあります。

白内障の診断には、以下の検査が行われます。

これらの検査結果を総合的に判断し、白内障の診断を行います。

白内障の治療は、手術が中心となります。

白内障手術：
- 濁った水晶体を超音波で砕いて吸引し、代わりに**人工水晶体（眼内レンズ）**を挿入します。
- 手術時間は10～20分程度で、日帰り手術も可能です。
- 麻酔は**局所麻酔（点眼麻酔）**で行われます。
- 合併症のリスクは低いですが、眼内炎などの感染症には注意が必要です。

白内障の進行を遅らせる点眼薬もありますが、根本的な治療法ではありません。

白内障を予防するためには、以下のことが大切です。

紫外線対策：
- 紫外線は、白内障を進行させる原因の一つです。
- 外出時は、サングラスや帽子を着用し、紫外線を浴びないようにしましょう。
生活習慣の改善：
- バランスの取れた食事を心がけ、肥満を解消しましょう。
- 禁煙し、過度な飲酒は控えましょう。
- 糖尿病などの生活習慣病を予防しましょう。

Q：白内障手術の費用はどのくらいですか？

A：白内障手術の費用は、保険適用となります。
自己負担額は、年齢や所得によって異なりますが、数万円～数十万円程度が目安となります。

Q：白内障手術後、眼鏡は必要ですか？

A：白内障手術後、眼鏡が必要になることが多いです。
眼内レンズには、ピントを調節する機能がないため、眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正する必要があります。

Q：白内障手術後、日常生活で注意することはありますか？

A：白内障手術後、1週間程度は、激しい運動や重い物を持つことは避けましょう。
また、目をこすったり、圧迫したりしないように注意が必要です。
医師の指示に従い、定期的に眼科を受診しましょう。

白内障は、加齢とともに誰にでも起こりうる病気です。

視力低下を感じたら、自己判断せずに、早めに眼科を受診しましょう。

「もしかして、白内障かも…？」

と、少しでも不安に感じたら、まずは医療機関を受診し、ご相談ください。

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