肛門の激痛!もしかして血栓性外痔核?原因・症状・治療法・予防策を徹底解説

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「最近、肛門が急に痛くなった」
「触ると、肛門の周りに硬いしこりがある」

もしかして、それは血栓性外痔核かもしれません。

血栓性外痔核は、肛門の血管内に血の塊(血栓)ができて、激しい痛みや腫れを引き起こす病気です。

この記事では、血栓性外痔核の原因、症状、治療法、そして予防策について、看護師の視点から詳しく解説します。

血栓性外痔核とは:肛門の血管に血栓ができる病気

血栓性外痔核とは、肛門の出口付近にある血管(外痔静脈)の中に、血の塊(血栓)ができて、腫れや痛みが生じる病気です。

痔には、内痔核外痔核の2種類がありますが、血栓性外痔核は外痔核に血栓ができた状態を指します。

血栓性外痔核の症状:激しい痛みと腫れ

血栓性外痔核の主な症状は、以下のとおりです。

  • 肛門の激しい痛み: 触れるだけでも痛むほどの激しい痛みが生じます。
  • 肛門の腫れ: 肛門の周りが腫れ上がり、触ると硬いしこり(血栓)を感じます。
  • 出血: 排便時や拭いた際に、少量の出血が見られることがあります。

血栓性外痔核の大きさや症状の程度は、血栓の大きさやできた場所によって異なります。

血栓性外痔核の原因:いきみ、便秘、長時間の座位

血栓性外痔核の主な原因は、以下のとおりです。

  • いきみ: 排便時に強くいきむと、肛門の血管に負担がかかり、血栓ができやすくなります。
  • 便秘: 便秘が続くと、排便時にいきむ回数が増え、血栓ができやすくなります。
  • 長時間の座位: 長時間座っていると、肛門周辺の血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。
  • その他: 妊娠、出産、激しい運動、冷えなども、血栓性外痔核の原因となることがあります。

血栓性外痔核の検査と診断

血栓性外痔核の診断は、問診視診が中心となります。

  • 問診: 症状、排便習慣、既往歴などを詳しくお伺いします。
  • 視診: 肛門周辺の状態を直接確認し、血栓の有無や大きさ、腫れの程度などを確認します。

通常、特別な検査は必要ありませんが、必要に応じて肛門鏡検査直腸診を行うことがあります。

血栓性外痔核の治療:保存療法、手術療法

血栓性外痔核の治療法は、症状の程度や血栓の大きさによって異なります。

保存療法

  • 薬物療法: 痛み止め(内服薬、坐薬)、軟膏などを使用して、痛みや腫れを和らげます。
  • 生活習慣の改善: 便秘解消、規則正しい排便習慣、長時間の座位を避けるなど、生活習慣を改善します。
  • 安静: 患部を安静に保ち、刺激を避けるようにします。
  • 温坐浴: ぬるま湯に数分間浸かることで、血行を促進し、痛みを和らげます。

手術療法

  • 血栓除去術: 局所麻酔をして、血栓を取り除く手術を行います。
  • 外痔核切除術: 外痔核ごと切除する手術を行います。

手術療法は、保存療法で症状が改善しない場合や、血栓が大きい場合などに検討されます。

血栓性外痔核の予防:生活習慣の改善が大切

血栓性外痔核を予防するためには、以下の点に注意することが大切です。

  • 便秘解消: 食物繊維を積極的に摂取し、適度な運動を行うなどして、便秘を解消する。
  • 規則正しい排便習慣: 毎日、決まった時間にトイレに行き、排便する習慣をつける。
  • 長時間の座位を避ける: 長時間座る場合は、こまめに休憩を挟み、体を動かす。
  • 冷え対策: 身体を温め、肛門周辺の血流を良くする。
  • その他: 妊娠中の便秘対策、出産後のケア、激しい運動を避けるなど。

看護師として伝えたいこと:早めの受診と適切な治療を

血栓性外痔核は、激しい痛みや腫れを伴うため、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
気になる症状がある場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。
また、予防策を実践し、血栓性外痔核を繰り返さないようにすることも重要です。

出典

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