やけどした時の応急処置は?症状の見分け方・病院に行く目安・治し方と予防のポイント【看護師監修】

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熱い飲み物をこぼしてしまった、料理中に油がはねた、ストーブやアイロンにうっかり触れてしまった、あるいは花火で…など、やけど(熱傷)は、私たちの日常生活の中で、誰にでも起こり得る身近な事故です。

「ヒリヒリするだけだから大丈夫かな?」「水ぶくれができたけど、潰していいの?」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、やけどは、その後の対応が非常に重要です。
初期の応急処置を正しく行うかどうかが、症状の悪化を防ぎ、早くきれいに治るかどうかの鍵を握ります。

この記事では、看護師の視点から、やけどが皮膚にどのような影響を与えるのか、その深さによる症状の見分け方、やけどをしてしまった時にまず行うべき正しい応急処置、病院を受診する目安、そして治療のポイントや、家庭でできる予防策まで、分かりやすくお伝えします。

やけど(熱傷)ってどんな状態?なぜ危険なの?

やけど(正式には熱傷)とは、熱いもの(お湯、炎、蒸気など)や、化学薬品、電気などが皮膚や粘膜に接触することで、細胞が損傷を受け、炎症が起こる状態を指します。

皮膚は私たちの体を外部の刺激から守る大切なバリア機能を持っています。
やけどによってこのバリア機能が壊れると、痛みだけでなく、体から水分が失われたり、細菌感染を起こしやすくなったりするため、重症化すると命に関わることもある非常に危険なケガなのです。

やけどの深さによる症状の見分け方

やけどの重症度は、「深さ」と「広さ」によって判断されます。
まずは、深さによる症状の違いを知ることが、適切な対処につながります。

1. Ⅰ度熱傷(いちどねっしょう)

  • 症状: 皮膚の一番外側である「表皮」のみが損傷された状態です。
    • 赤くなる(発赤)
    • ヒリヒリとした痛みを感じる
    • 水ぶくれはできず、皮膚が乾燥した感じになる
  • 治癒: 一般的に、数日~1週間程度で、痕を残さずにきれいに治ります。日焼けと似たような状態です。

2. Ⅱ度熱傷(にどねっしょう)

  • 症状: 表皮の下にある「真皮」まで損傷が及んだ状態です。
    • 赤くなる(発赤)
    • 強い痛みを感じる
    • 時間が経つと水ぶくれ(水疱)ができる
    • 触ると、少しねばりつくような湿り気を感じることがあります。
  • 治癒: Ⅱ度熱傷は、さらに「浅いⅡ度熱傷」と「深いⅡ度熱傷」に分けられます。
    • 浅いⅡ度熱傷: 比較的きれいな水ぶくれができ、強い痛みを伴います。感染などを起こさなければ、1~2週間程度で、ほとんど痕を残さずに治ることが多いです。
    • 深いⅡ度熱傷: 白っぽく見える部分と赤い部分が混在し、水ぶくれは破れやすく、痛みは浅いⅡ度よりやや鈍感になることがあります。治癒には3週間以上かかり、痕(瘢痕)が残ったり、ひきつれ(瘢痕拘縮)を起こしたりする可能性があります。

3. Ⅲ度熱傷(さんどねっしょう)

  • 症状: 皮膚の全層である表皮・真皮だけでなく、その下の「皮下組織」まで損傷が及んだ状態です。
    • 皮膚は白っぽく、あるいは黒く焦げたように見える(壊死)
    • 神経の末端まで損傷されているため、痛みを感じない(無痛覚)ことが多い
    • 皮膚が硬くなり、乾燥している
  • 治癒: 皮膚が完全に壊死しているため、自然に治ることはありません。
    必ず専門的な治療(植皮手術など)が必要となります。
    治療後も、痕(瘢痕)が残るだけでなく、皮膚のひきつれによる機能障害(関節の動きが制限されるなど)を残す可能性が高いです。

やけどの原因となるもの

やけどの原因は、熱い液体や固体、気体だけでなく、様々なものがあります。

  • 熱湯、炎、高温の油、蒸気: やかんや鍋の湯、ストーブ、火、揚げ物など、キッチンでの事故や暖房器具によるものが多く見られます。蒸気は高温のため、思った以上に深くやけどすることがあります。
  • アイロン、ヘアアイロン、ヒーター: 高温になる電化製品にうっかり触れてしまうことがあります。
  • 湯たんぽ、カイロ: 長時間同じ場所に触れることで、皮膚の深部にじわじわと損傷が及ぶ「低温やけど」を起こすことがあります。低温やけどは、熱さがさほどでないため気づきにくく、気づいた時には深いⅡ度熱傷やⅢ度熱傷になっていることがあるため、特に注意が必要です。乳幼児や高齢者、糖尿病などで感覚が鈍くなっている方は特に注意が必要です。
  • 化学薬品: 酸やアルカリなどの化学薬品が皮膚に触れることでもやけどを起こします。
  • 電気: 家庭用コンセントや、高圧電流によるやけど。体内の組織にまで損傷が及ぶことがあり、非常に危険です。

やけどをしてしまったら、まず行うべき応急処置(正しい方法!)

やけどをしてしまったら、何よりもまず「冷やすこと」が最も大切です。

  1. すぐに冷水で冷やす(流水冷却が基本!)
    • 水道の蛇口から出る冷たい流水(氷水は冷えすぎることがあるので避ける)を、やけどをした部位に15分~30分以上(痛みがほとんど感じなくなるまで)かけ続けましょう。
    • 熱が皮膚の奥に伝わるのを止め、組織の損傷を最小限に抑え、痛みを和らげる効果があります。
    • 衣服を無理に脱がさない!: やけどをした部位に衣服や靴下が張り付いている場合は、無理に剥がさず、衣服の上からそのまま冷水で冷やしてください。 衣服を剥がすことで、水ぶくれが破れたり、皮膚が剥がれたりする危険があります。
    • 患部を広範囲に冷やす場合: 広範囲のやけどでは、全身を冷やしすぎると体温が下がりすぎて「低体温」になる危険があります。特に乳幼児や高齢者の場合は注意し、患部のみを冷やすように心がけましょう。
    • やってはいけないこと:
      • 氷を直接当てる(凍傷のリスク)
      • バター、油、味噌、アロエなどを塗る(感染の原因になったり、診察の妨げになったりします)
  2. 指輪や時計、ベルトなどを外す
    • やけどは数分で腫れてくることがあります。指輪や時計、ベルトなど体を締め付けるものは、腫れてからでは外せなくなる可能性があるため、やけどをしてすぐに外しましょう。
  3. 水ぶくれは潰さない
    • やけどによってできた水ぶくれは、皮膚を保護する役割があります。
      無理に潰すと感染の原因になったり、治りが遅くなったりする可能性があります。
      もし自然に破れてしまった場合は、清潔なガーゼや絆創膏で保護し、すぐに医療機関を受診しましょう。
  4. 清潔なもので覆う
    • 冷やし終わったら、患部を清潔なガーゼやラップなどで覆い、外部からの細菌感染を防ぎましょう。

病院を受診する目安(こんな時はすぐに医療機関へ!)

やけどをしてしまったら、すぐに医療機関(皮膚科、形成外科、救急科など)を受診することが大切です。
特に、以下のような場合は、重症化のリスクが高いため、迷わず救急車を呼ぶか、すぐに医療機関を受診してください。

  • Ⅱ度以上のやけどの可能性がある場合: 水ぶくれができた、強い痛みがある、皮膚が赤く変色しているなど。
  • Ⅲ度熱傷が疑われる場合: 皮膚が白っぽい、黒っぽい、焦げている、痛みが感じられないなど。
  • 広範囲のやけど:
    • 大人の場合:Ⅱ度熱傷で体表面積の10~15%以上(手のひら約1枚分で1%と覚えておくと目安になります)、Ⅲ度熱傷で2%以上
    • 子供や高齢者: Ⅰ度熱傷でも範囲が広い場合や、Ⅱ度熱傷で5%以上など、比較的軽度に見えても重症化しやすいので、注意が必要です。
  • 顔、首、手、足、股など、特別な部位のやけど:
    • 顔や首のやけどは、呼吸器への影響や、痕が残ると美容的に大きな問題になる可能性があります。
    • 手足の関節部分のやけどは、ひきつれによる機能障害を起こしやすいです。
  • 気道熱傷の可能性: 炎を吸い込んだ、熱い蒸気を吸い込んだなど、口や鼻の周りにやけどがある場合は、気道が腫れて呼吸困難になる危険性があります。声がかすれる、咳が出るなどの症状にも注意が必要です。
  • 電撃傷(電気によるやけど)、化学熱傷(化学薬品によるやけど): 見た目の傷が小さくても、体内で広範囲に損傷が及んでいる可能性があり、非常に危険です。
  • 低温やけど: 痛みがあまりなくても、皮膚の深い部分で損傷が進んでいる可能性があるため、必ず受診が必要です。
  • 感染が疑われる場合: 患部が赤く腫れて熱を持つ、痛みが増す、膿が出る、発熱などの症状がある場合。

看護師は、患者さんのやけどの状態を冷静に観察し、必要な応急処置を施しながら、医師へ正確な情報を伝える役割を担います。

病院での治療と回復への道のり(看護師より)

やけどの治療は、その深さや広さ、原因によって大きく異なります。

1. 治療の基本的な考え方

  • 痛み止めの使用: 痛みが強い場合は、飲み薬や点滴などで痛みを和らげます。
  • 感染予防と創傷管理: 患部を清潔に保ち、細菌感染を防ぎながら、皮膚の再生を促します。
    • 塗り薬:抗生物質入りの軟膏や、皮膚の再生を助ける軟膏などが使われます。
    • ガーゼや被覆材:患部を覆い、湿潤環境(湿った状態)を保つことで、皮膚の治癒を促します。
  • デブリードマン: 壊死した組織がある場合は、それを取り除く処置が行われます。
  • 植皮手術: Ⅲ度熱傷や、深いⅡ度熱傷で広範囲にわたる場合は、患者さん自身の別の部位から皮膚を採取し、やけどの部分に移植する手術(植皮術)が必要となります。

2. 回復への道のり

  • 軽症のやけど(Ⅰ度、浅いⅡ度):
    • 適切な応急処置と、塗り薬・ガーゼなどでのケアで、数日~2週間程度で治癒します。
    • 治癒後も、一時的に色素沈着(色が濃くなる)が見られることがありますが、時間とともに薄れていくことがほとんどです。
  • 重症のやけど(深いⅡ度、Ⅲ度):
    • 治療期間は数週間から数ヶ月、場合によってはそれ以上かかることもあります。
    • 治癒後も、瘢痕(はんこん)と呼ばれる盛り上がった傷跡が残ることが多く、色も変化することがあります。関節部分などでは、皮膚がひきつれて動きにくくなる瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)が起こることもあります。
    • 瘢痕のケア(保湿、圧迫療法、マッサージなど)や、瘢痕拘縮を防ぐためのリハビリテーションが非常に重要です。
    • 看護師は、これらの治療経過を観察し、適切なケアを提供するとともに、患者さんやご家族に、自宅でのケア方法やリハビリの重要性、精神的なサポートなども行います。

家庭でできるやけどの予防策(看護師より)

やけどは、事前の対策で防げる事故が多くあります。
特に、お子さんのいるご家庭では、以下の点に注意して予防に努めましょう。

  • キッチンでの注意:
    • お子さんが近づかないように、柵などを設置する。
    • 調理中は目を離さない。
    • 鍋やフライパンの取っ手は、必ずコンロの奥に向ける。
    • 熱いもの(飲み物、汁物)は、テーブルの端に置かない。
    • 調理中に抱っこはしない。
    • 揚げ物の油、炊飯器の蒸気、電気ポットの湯気にも注意する。
  • 暖房器具の注意:
    • ストーブやファンヒーターには、必ずガードを取り付ける。
    • 使用中は、お子さんが近づかないように目を離さない。
    • 湯たんぽやカイロは、直接皮膚に触れないように、必ずカバーや布で包んで使用し、長時間同じ場所に当て続けない。
  • お風呂での注意:
    • 給湯器の温度設定は、やけどしにくい温度(例:40℃以下)に設定する。
    • 浴槽に熱いお湯を張る際は、必ず目を離さず、お子さんを先に浴槽に入れない。
    • お風呂に入る前に、必ずお湯の温度を確かめる。
  • コンセント・電気コードの注意:
    • 使っていないコンセントにはカバーをする。
    • 電気コードは、お子さんが引っ張ったり、噛んだりしないように工夫する。
  • その他:
    • ライターやマッチは、お子さんの手の届かない場所に保管する。
    • 花火をする際は、大人と一緒に、安全な場所で、バケツに水を用意して行う。
    • チャイルドプルーフ対策(ロックやカバー)を徹底する。

やけどについて、よくあるご質問に看護師がお答えします

Q1: やけどをしてしまいましたが、どのくらい冷やせばいいですか?

A1: やけどの応急処置で最も大切なのは「すぐに冷やすこと」です。流水で、痛みを感じなくなるまで、最低でも15分~30分以上冷やし続けましょう。

やけどの深さや広さにもよりますが、目安として20分~30分間は継続して冷やすことをおすすめします。痛みが引いたと感じても、皮膚の奥ではまだ熱が残っている可能性があるため、この時間を目安にしっかりと冷やしてください。ただし、広範囲のやけどや、お子さん・高齢者の場合は、冷やしすぎると体温が下がりすぎてしまう(低体温)危険性があるため、患部のみを冷やすように注意し、全身の震えなど低体温の兆候がないか確認しましょう。

Q2: 水ぶくれができたのですが、潰しても良いですか?

A2: いいえ、水ぶくれは基本的に潰さないでください。

水ぶくれの膜は、やけどした皮膚を保護し、感染を防ぐ天然のバリアの役割を果たしています。
無理に潰してしまうと、そこから細菌が入り込み、感染を起こしたり、治りが遅くなったり、痕が残りやすくなったりするリスクがあります。

もし、日常生活の中で誤って水ぶくれが破れてしまった場合は、清潔なガーゼや絆創膏などで保護し、感染を防ぐためにできるだけ早く医療機関を受診しましょう。

Q3: やけどの深さによって、病院を受診するタイミングは異なりますか?

A3: はい、やけどの深さだけでなく、広さや場所、年齢によって受診のタイミングは異なります。

  • Ⅰ度熱傷(赤みとヒリヒリした痛みのみ): 範囲が狭ければ、応急処置(冷却)で自宅で様子を見ることも可能です。しかし、心配な場合や、痛みが強い場合は、皮膚科を受診しましょう。
  • Ⅱ度熱傷(水ぶくれができた場合): 範囲が狭くても、水ぶくれができた場合は、必ず医療機関を受診してください。 深いⅡ度熱傷の可能性もありますし、適切な処置を受けないと感染や痕のリスクが高まります。
  • Ⅲ度熱傷(皮膚が白っぽい、黒い、痛みが感じられない場合): 非常に重症なやけどです。すぐに救急車を呼び、専門的な治療を受けましょう。
  • 特に注意が必要な場合:
    • お子さんや高齢者、持病がある方のやけどは、重症化しやすいため、軽度に見えても早めに受診を。
    • 顔、首、手、足、股、関節部分のやけど。
    • 広範囲のやけど。
    • 気道熱傷(熱い蒸気を吸い込んだなど)や電撃傷、化学熱傷。
    • 低温やけど(見た目よりも深い損傷の可能性が高い)。

これらの場合は、迷わず早急に医療機関を受診することが大切です。

Q4: やけどは痕が残りますか?どうしたらきれいに治せますか?

A4: やけどの深さによって、痕が残る可能性は異なります。

  • Ⅰ度熱傷: ほとんど痕を残さずに治ります。
  • 浅いⅡ度熱傷: 通常は痕を残さずに治りますが、一時的に色素沈着(やけどした部分が茶色っぽくなる)が残ることがあります。これも時間とともに薄れていくことがほとんどです。
  • 深いⅡ度熱傷やⅢ度熱傷: 瘢痕(はんこん)と呼ばれる盛り上がった傷跡や、色素沈着、あるいは皮膚のひきつれ(瘢痕拘縮)が残る可能性が高いです。

痕をできるだけきれいに治すためには、早期の適切な治療と、その後のケアが非常に重要です。

  • 専門医による適切な治療: 感染を防ぎ、皮膚の再生を促す治療をしっかり受けましょう。
  • 治癒後のケア:
    • 保湿: 治った後の皮膚は乾燥しやすいため、保湿剤を塗って乾燥を防ぎましょう。
    • 紫外線対策: 日焼けは色素沈着を悪化させるため、紫外線対策を徹底しましょう。
    • 圧迫療法、マッサージ: 盛り上がった瘢痕(肥厚性瘢痕やケロイド)の予防や改善のために、医師の指示でシリコンシートを使った圧迫療法や、マッサージを行うことがあります。
    • リハビリテーション: 関節部分のやけどの場合、ひきつれを防ぎ、関節の動きを維持するためのリハビリが重要です。

自己判断せず、医師や看護師の指導に従い、根気強くケアを続けることが、きれいに治すための近道です。

Q5: 家庭でできるやけどの予防策を教えてください。特に子供がいる家庭です。

A5: やけどは、ご家庭でのちょっとした工夫で防げる事故が多いです。特にお子さんを思わぬ事故から守るために、以下の点に注意しましょう。

  1. キッチン周り:
    • お子さんをキッチンに入れない工夫(ベビーゲートなど)。
    • 調理中は決して目を離さない。
    • 鍋やフライパンの取っ手は必ずコンロの奥に向ける。
    • 熱い飲み物や汁物は、テーブルの端や、お子さんの手の届く高さに置かない。
    • 食卓に置くお茶やコーヒーも、できるだけ早く冷めるように少なめに入れるか、冷ましてから出す。
    • 電気ポットや炊飯器は、お子さんの手の届かない場所に置き、蒸気口に触れないようにする。
  2. 暖房器具:
    • ストーブやファンヒーターには、必ず安全柵を取り付ける。
    • 湯たんぽやカイロは、直接肌に触れないよう、必ずカバーや厚手のタオルで包み、長時間同じ場所に当て続けない(特に寝る時)。
  3. お風呂・洗面所:
    • 給湯器の温度は、高すぎないように設定する(例:40℃以下)。
    • お風呂にお湯を張る際は、必ずお子さんが入る前に温度をしっかり確認する。
    • お子さんがお風呂に入る前に、湯船に一人で近づかないよう目を離さない。
  4. 電気製品:
    • 使用していないコンセントには安全カバーを付ける。
    • 電気コードは、お子さんが引っ張ったり、噛んだりしないように整理する。
    • アイロンやヘアアイロンは、使用後すぐに熱が冷めるまでお子さんの手の届かない場所に保管する。
  5. その他:
    • ライターやマッチ、着火剤などは、お子さんの手の届かない鍵のかかる場所に保管する。
    • 花火をする際は、必ず大人が付き添い、安全な場所で、水を入れたバケツを必ず用意する。
    • 食卓では、熱い食器の下にコースターを敷く。

これらの対策を家族全員で心がけることで、やけどの事故を未然に防ぐことができます。

最後に

やけどは、その瞬間から強い痛みと不安を伴う、非常につらいケガです。
しかし、やけどをしてしまった時に、冷静に正しい応急処置を行うこと、そして必要に応じて迅速に医療機関を受診することが、その後の回復に大きく影響します。

ご家庭でのちょっとした注意と工夫で、多くのやけどは防ぐことができます。
万が一やけどをしてしまった場合は、この記事を参考に、適切な応急処置を行い、慌てずに医療機関を受診してください。

私たち看護師も、皆さんが安心してやけどの治療に取り組み、一日も早く回復できるよう、お手伝いさせていただきます。

出典:

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