ぐるぐる回る、ふらふらする…もしかしてめまい？症状・原因・検査・治療・Q&Aを徹底解説

「じっとしているのに、まわりがぐるぐる回る」
「体がふらついて、まっすぐに歩けない」

もしかして、それはめまいかもしれません。

めまいは、平衡感覚が異常になり、体が揺れているように感じたり、まわりが回っているように感じたりする症状です。

この記事では、めまいの原因、症状、検査、治療法、そして日常生活での注意点について、看護師の視点から詳しく解説します。

めまいとは：平衡感覚の異常

めまいとは、平衡感覚が異常になり、体が揺れているように感じたり、まわりが回っているように感じたりする症状です。

めまいは、その感じ方によって大きく2つに分けられます。

回転性めまい：
- まわりや自分がぐるぐる回っているように感じます。
  - 例：
    - まるでメリーゴーラウンドに乗っているように、天井や壁がぐるぐると回って見える。
    - 体が勝手に回転してしまうように感じる。
- 吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
浮動性めまい：
- 体がふらふらしたり、よろめいたりします。
  - 例：
    - 足元が不安定で、まるで雲の上を歩いているようだ。
    - 立っているのがやっとで、座り込みたくなる。
- まっすぐ歩けない、立ち上がれないなどの症状が現れることがあります。

めまいの原因は、様々です。

主な原因としては、以下のものが挙げられます。

耳の病気：
- 内耳の異常によって起こるめまいです。
- メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などが代表的です。
- 回転性めまいが多いです。
脳の病気：
- 脳の血管が詰まったり、破れたりすることによって起こるめまいです。
- 脳梗塞、脳出血、椎骨脳底動脈循環不全などが代表的です。
- 回転性めまいと浮動性めまいの両方が現れることがあります。
- 頭痛や吐き気、手足のしびれ、意識障害などを伴うことがあります。
全身疾患：
- 高血圧、低血圧、糖尿病、貧血、自律神経失調症などによって起こるめまいです。
- 浮動性めまいが多いです。
その他：
- ストレス、疲労、睡眠不足、薬の副作用などによって起こるめまいです。

めまいの診断には、以下の検査が行われます。

これらの検査結果を総合的に判断し、めまいの原因を特定します。

めまいの治療は、原因となっている病気を特定し、その病気に対する治療を行うことが基本となります。

薬物療法：
- 抗めまい薬や吐き気止めなどの薬を使用し、症状を緩和します。
  - 例：
    - ジフェンヒドラミン、メクリジン、ベタヒスチンなど
    - 薬を使用する際は、用法・用量を守りましょう。
リハビリテーション：
- 平衡感覚を改善するためのリハビリテーションを行うことがあります。
  - 例：
    - 平衡訓練、眼球運動訓練など
原因疾患の治療：
- 耳の病気が原因の場合は、手術や薬物療法などを行います。
- 脳の病気が原因の場合は、緊急の治療が必要となることがあります。
- 全身疾患が原因の場合は、その病気に対する治療を行います。

めまいを予防するためには、以下のことが大切です。

Q：めまいが起きたら、どうすればよいですか？

A：めまいが起きたら、まず安全な場所に横になり、安静にしてください。
吐き気がする場合は、楽な体勢を取り、無理に吐こうとしないようにしましょう。
症状が続く場合や、悪化する場合は、医療機関を受診してください。

Q：めまいの原因は、どのようなものがありますか？

A：めまいの原因は、様々です。
耳の病気、脳の病気、全身疾患、ストレス、疲労、睡眠不足、薬の副作用などが挙げられます。

Q：めまいの治療期間はどのくらいですか？

A：めまいの治療期間は、原因となっている病気や症状の程度によって異なります。
数日で治ることもあれば、数ヶ月かかることもあります。

めまいの症状は、本人にしか分からないつらさがあります。

「まためまいが起きたらどうしよう…」「周りの人に迷惑をかけたらどうしよう…」

そんな不安や心配を抱えている方もいるかもしれません。

つらい気持ちは、我慢せずに、医療機関に打ち明けてください。

一緒に、めまいと向き合い、より穏やかな生活を取り戻しましょう。

出典

日本めまい平衡医学会：https://www.memai.jp/
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会めまいの原因・治療法そして、めまい治療に関する誤解：https://www.jibika.or.jp/owned/contents2.html