くしゃみ、鼻水、鼻づまり…もしかして鼻アレルギー?原因と対策を徹底解説

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「最近、くしゃみが止まらない」
「鼻水が止まらなくてティッシュが手放せない」
「鼻が詰まって息がしづらい」

もしかしたら、それは鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)かもしれません。

鼻アレルギーは、日本人の多くが悩んでいる一般的な疾患です。
この記事では、鼻アレルギーの原因や症状、検査、治療法、そして日常生活でできる対策について、看護師の視点から詳しく解説します。

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)とは:アレルギー反応によって起こる鼻の炎症

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)とは、アレルギー反応によって鼻の粘膜に炎症が起こる疾患です。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主な症状で、これらの症状は特に朝夕に強く現れる傾向があります。

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)の原因:アレルゲンへの過剰な反応

鼻アレルギーの原因は、アレルゲンと呼ばれる特定の物質に対して、体が過剰に反応してしまうことです。

主なアレルゲンとしては、以下のものが挙げられます。

  • ハウスダスト: 室内のホコリ、ダニの死骸やフン、ペットの毛、衣類や寝具の繊維など
  • 花粉: スギ、ヒノキ、イネ、ブタクサなどの花粉
  • カビ: 室内のカビ、胞子など
  • その他: ペットのフケ、昆虫の死骸、食品など

これらのアレルゲンが鼻の粘膜に付着すると、アレルギー反応が起こり、炎症を引き起こします。

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)の症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり

鼻アレルギーの主な症状は、以下のとおりです。

  • くしゃみ: 発作的に何度も出る、特に朝起きた時や季節の変わり目に出やすい
  • 鼻水: 透明でサラサラとした鼻水が大量に出る、鼻をかんでもすぐに出る
  • 鼻づまり: 鼻が詰まって呼吸がしづらい、口呼吸になる、夜間に症状が悪化しやすい
  • その他: 目のかゆみ、涙目、喉のかゆみ、皮膚のかゆみなど

これらの症状は、アレルゲンに接触すると現れやすく、季節の変わり目や、掃除をしてホコリが舞う時などに悪化することがあります。

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)の検査:アレルゲンの特定

鼻アレルギーの検査では、まず問診で症状や生活環境について詳しくお伺いします。

その後、アレルゲンを特定するために、以下の検査を行うことがあります。

  • 特異的IgE抗体検査(血液検査): 血液中のIgE抗体の量を測定し、アレルゲンを特定します。
  • 鼻汁検査: 鼻水中の好酸球の数を調べ、アレルギー反応の有無を調べます。
  • 皮膚テスト(パッチテスト、プリックテスト): 皮膚にアレルゲンエキスを少量乗せて反応を見る検査です。

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)の治療:薬物療法とアレルゲン免疫療法

鼻アレルギーの治療は、薬物療法アレルゲン免疫療法の2つが中心となります。

薬物療法

症状を抑えるために、以下の薬が使用されます。

  • 抗アレルギー薬: アレルギー反応を抑え、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和します。
  • 抗ヒスタミン薬: ヒスタミンの働きを抑え、くしゃみ、鼻水、かゆみなどの症状を緩和します。
  • ステロイド薬: 炎症を抑え、鼻づまりなどの症状を緩和します。
  • 血管収縮薬: 鼻の血管を収縮させ、鼻づまりを緩和します。

アレルゲン免疫療法

アレルゲンを少量ずつ投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を軽減する治療法です。

皮下注射と舌下投与の2つの方法があります。

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)のセルフケア:日常生活での対策

鼻アレルギーの症状を軽減するためには、日常生活での対策も重要です。

  • アレルゲンの除去:
    • こまめな掃除機がけや換気を行い、ハウスダストを減らす
    • 布団や枕を定期的に干し、ダニを駆除する
    • 空気清浄機を使用する
    • ペットを飼っている場合は、こまめなブラッシングや掃除をする
  • 花粉対策:
    • 花粉の飛散時期は、マスクやメガネを着用する
    • 外出を控え、室内で過ごす
    • 帰宅後は、うがいや手洗いをする
  • その他:
    • 規則正しい生活を送り、免疫力を高める
    • ストレスを溜めないようにする
    • 加湿器を使用し、室内を適切な湿度に保つ

看護師として伝えたいこと:早めの受診と継続的な治療が大切

鼻アレルギーは、放置すると症状が悪化し、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
気になる症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。

また、治療は根気強く続けることが重要です。
医師や薬剤師の指示に従い、正しく薬を服用し、日常生活での対策も継続しましょう。

出典

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